いくら減額になった?我が家の施主支給したもの
リノベーションで実際に行った施主支給についてご紹介します。魅力的な施主支給ですが、メリット・デメリット・失敗などもあります。
施主支給とは?
自分(施主)が購入したパーツや建材を施工会社に取り付けてもらうことを施主支給(せしゅしきゅう)と言います。
施主支給のメリットはなんと言っても安く収まることと、自分の気に入ったものを取り入れることができることです。
個性的なリノベーションを手掛ける中小規模のリフォーム業者さんは比較的施主支給に寛容な場合が多いような気がします。
具体的にどういったものが程度施主支給が可能かはリノベーション業者さんによって異なると思いますので、業者を選ぶときに確認してみてくださいね。
我が家の施主支給
我が家のリフォームの場合、施主支給については特に制約はなく、物理的な問題がなければ希望をかなえていただける業者さんでした。
施主支給もほとんどが事前に相談してすればOKで、むしろ減額の相談をした際に、業者さんの方から施主支給を提案いただいたほどです。
リフォーム会社から見積には製品の品番などが書いてありますが、楽天やAmazon、Monotaroなどで調べると、自分で買った方が安くなるものがほとんどでした。
購入したサイトによってはポイントだって付くし、これなら自分で買った方がお得では?!となりますが、後述の落とし穴もあるので要注意です。
施主支給の流れ
施主支給品するものが確定したら、我が家の場合はリフォーム業者さんからリストをメーカー・型番・納期にまとめていただけました。
こんな感じです。
それに沿って、納期が近づいたら自分たちで商品を楽天やAmazonなどで購入して、納期ピッタリに現場へ納品します。我が家の場合納期は、指定された土日(工事のない日)でした。
施主支給は納期に注意
施主支給する場合は、納期に最大の注意を払ってください。早くても遅くてもいけません。
予定した日まで現場に届かないと工期の遅れにつながりますし、逆に早すぎると使うまで現場スぺースに置いておく必要があるため、どちらも迷惑がかかります。
楽天のサイトを見て注文できると思っても、そのショップに在庫があるわけではなく、だいたいがメーカー取り寄せ・メーカー直送です。実は、メーカーで在庫切れだったり、受注生産品の場合だと、思いのほか到着まで時間がかかったりします。
間に合うかな~とのんきに2、3日前に注文したけど納期まで間に合わない、、、!なんてことも。
できれば注文前に購入業者に大体の納期や在庫状況を問い合わせし、納期には余裕をもって注文することをオススメします。
私は納品締切日の1か月前くらいに問い合わせして、半月くらい前の楽天マラソン期間を待ってポチポチ購入しました。
施主支給は納品形態に注意
もう一つ注意しておきたいのが納品形態です。購入する業者が決まったら、納品形態がどうなっているか必ずチェックしてください。
特に重量のある商品に多いと思いますが、納品形態が車上渡し/軒先渡しの場合、ドライバーさんには施工場所まで荷物を移動してもらえません。
- 車上渡し・・・トラックの荷台にある状態で納品→荷下ろしも自分たちで!
- 軒先渡し・・・建物の玄関先までの納品(マンションの場合は具体的な場所を確認!・階段などの荷上げはしない!)
施主支給の場合、商品に傷がついていた場合に、どのタイミングで傷がついたのか?責任問題・トラブルになりますので、荷受けは現場の方に頼むことができないことがほとんどだと思います。
我が家の場合はフローリングを施主支給したのですが、「軒先渡し」だったので購入を進めたら、実は「車上渡し」でしたと言われてかなり焦りました!あんな重いものをトラックから下せない。
リフォーム業者に確認したところ、フローリングのみ現場の大工さんに荷受け・検品していただけるとのことだったので、事なきを得ました…。
通常は、施主である自分たちで荷受けして、さらに検品までしておかなくてはいけません。ここまで責任を負うのが施主支給です。
また、大型の荷物は、個人向けの宅配便とは違い、土日は配達していなかったり、お届け時間が指定ができない(前日に大体の配達時間の連絡がくる)、など不確定要素が多く、荷受けの日時調整も結構大変でした。
施主支給に向かないもの
施主支給には価格が安く収まるというメリットもありますが、納期や荷受けなど、大変なことも多く、施主支給に向かいないものもあるな、、、と実感しました。
当初は見積にあった型番を全部調べて施主支給して減額しよう!と思っていましたが、割高でも見積通り、手数料、安心料、人件費と割り切って業者さんにおまかせした方がよいものもありました。
自分の経験を元に施主支給が大変なものをまとめましたので、よろしければ参考にしてみて下さい。
大型のもの
例)フローリング、キッチン、建具、洗面台、トイレ、床暖房設備など
配達日は荷受けできる人が現場に居る必要があります。素人で運ぶのは大変すぎますが、絶対に力のある男性がいた方が良いと思います。どうしてもこだわりのものを入れたいので施主支給しかない!という場合のみにしておいた方が無難です。
電化製品
例)分電盤、コンセント・スイッチ
万が一、初期不良や、保証期間中に故障した場合、誰が何処に申請するのかトラブルになる場合があります。
我が家は分電盤・コンセント・スイッチを施主支給しましたが、専門的なものは納品時に素人では検品ができないものも多く、電気で動くものは見た目では壊れていなくても設置してみたら動かなかった、、、などのリスクがあるのでリスクが高いと感じました。
照明など、壊れていてもすぐに交換が可能で安価なものであればそれほどリスクは高くないと思います。
水回りの物
例)キッチン、洗面台、水栓、お風呂・トイレ
水回りに使用する製品も電化製品と同じで、初期不良や、保証期間中に故障した場合、誰が何処に申請するのかトラブルになる場合があります。
水回りの製品も納品時に素人では検品ができないものも多く、特にマンションの場合、水漏れなどがあると大惨事!下の階の人に迷惑をかけてしまうケースもあるので注意が必要です。
商品の選定に専門知識を要するもの
例)スイッチ・コンセント・建具
注文する際に専門的な知識が必要なもの、オプション等の選択肢が多岐にわたるものは、素人が注文するにはハードルが高いです。注文をミスすると大変なことに…!
例えば見積だけ先にもらって業者に商品を選定してもらい、その商品をご自身で注文して施主支給にできるなら安心です。我が家の場合も見積に出てきた型番を楽天で検索して、安く購入できる商品は施主支給してよいか相談し、施主支給にさせてもらいました。
ただ商品の選定には業者の方の工数がかかっているため、ほどほどにした方がよさそうです。
施主支給したもの一覧
我が家が施主支給したものと購入先はこちら。ほとんどを楽天で、お買い物マラソンなどの期間中を狙って購入しました。
保証などのリスクのあるものもありますが、施主支給を快くOKしていただいたリフォーム業者さんには感謝です。
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施主支給をあきらめたもの
洗面台
洗面台については、最初から施主支給で話が進んでいました。しかし、販売業者に見積を取ったところ、個人購入を敬遠されてしまい、結局リフォーム業者さんに発注を依頼しました。
個人購入はOKな商品ではありましたが、施工時にトラブルになる場合が多く、個人への販売はとても慎重になっているようです。
トイレ
ネットで数万円ほど安く購入できたのですが、荷受けも大変そうだったのと、施工後に水漏れとなった場合もめそうだったのであきらめました。
建具・ドア
我が家が採用したのはリクシルのラシッサでしたが、楽天で購入して施主支給してたら数万円減額できたと思います。
ただ、以下の理由で施主支給をあきらめました。
- オプションなどの選択要素が多岐にわたるため、注文が大変そうだった
- 重量があり荷受けが大変そうだった
- 途中で商品が変更になる可能性があった
懸念していた通り、工事が進むにつれて当初予定していたドアのサイズでは入らないことが分かり、サイズが変更になったりしていたので、施主支給にしなくて本当に良かったなと思いました。
床暖房
こちらもネットで数万円ほど安く購入できたのですが、荷受けも大変そうだったのと、施工後に不具合とかあった場合もめそうだったのであきらめました。
施主支給でいくら減額できたのか?
減額できたのは30万ほどでした。
総額2000万円ちかくかかったリフォームだったため、金銭感覚がおかしくなっているのもあって、「苦労した割には30万だけか…」となったのが正直な気持ちです。いろいろな工事で数100万円単位の見積が出ている中、30万円のインパクトは決して大きくはありません。
でも、、、冷静に考えたら、30万あったら家具や家電が新調できますし、豪華なディナーだって30回くらいはできそう。相対的ではなく絶対的な数字で考えるように心がけました。
減額の作業は本当に小さい金額の積み重ねです。
希望の金額に少しでも近づけるよう、ほかのことにお金をかけれるよう、めげずに頑張りましょう。