先進的窓リノベSSグレード・スペーシアクールの注意点と断熱効果はいかに?

念願だった内窓が設置が終わりました。我が家で入れた窓ガラスはスペーシアクール。
スペーシアクールは先進的窓リノベの内窓設置で一番補助金が高いSSグレードの窓ガラスなので、気になっている方も多いと思います。
そこで、スペーシアクールの特徴や設置の際に職人さんに教えていただいた取り扱い注意点などまとめてみました。
そして、スペーシアクールの内窓を入れて涼しくなったのか?!体感や実際に温度計で測定してみました!
窓のリフォームの参考になると思うのでぜひ読んでみて下さい。
スペーシアとは?
スペーシアは日本板硝子(株)という会社が販売している真空ガラスの名称です。
Youtubeの紹介動画はこちら↓
スペーシアが断熱できる仕組み
スペーシア2枚のガラスがサンドされているペアガラス(複層ガラス)なのですが、ガラスの間のスペースはなんと0.2mm。しかもその0.2mmの隙間が真空なのです。
0.2mmの真空スペースが熱が伝わるのを防ぎ、それが耐熱に効果があるとのこと!

スペーシアシリーズ比較表
現在スペーシアの窓ガラスは5種類。それぞれに以下の特徴があります。

ペアガラスですが、スペーシアとスペーシアクールは厚さが一枚ガラスとほぼ同じ6.2mm~と薄いため、既存のサッシをそのまま利用することも可能です。
我が家は内窓だったのでサッシの費用も掛かりましたが、ガラス交換だけの場合は今使っているサッシが再利用できるので、とてもメリットがあると思います。
スペーシアクールについて

スペーシアクールってどんな窓ガラス?
スペーシアのでも、我が家が入れたのはその中のスペーシアクール。太陽熱を半分カットし、夏の日差しを防ぐ効果がある、遮熱性が特徴のガラスです。

スペーシアクールの中でも厚さの違いでいくつか種類がありますが、我が家が入れたのは一番薄い6.2mmの製品です。

ガラスの厚さが熱くなれば耐熱効果もアップしますが、透過率が低くなる(太陽の光を通しにくくなる)ので部屋に光が届きにくくなります。
見積をもらったのは6.2mmだけだったから比較していませんが、厚いガラスの方がお値段も高いと思います!
スペーシアクールの内窓補助金は一番高いSSグレード
スペーシアシリーズを内窓として使う場合、補助金は以下の通り。

内窓設置の際、窓ガラスをスペーシアクールにすれば、一番補助金額が高いSSグレードにすることができます。(引き違い、FIX等の条件もあるので注意。)
サッシは、リクシルやYKKAPなどを利用して、窓ガラスだけをスペーシアにします。我が家の場合はサッシはLIXILのインプラスで引き違い窓です。
スペーシアのデメリットは?使う上で注意したいこと
スペーシアの保証期間は10年
スペーシアは保証期間が10年です。
注意してほしいのは納品してからではなく、製造日からという点。ですが、基本的には注文を受けてからのオーダーメイドだそうなので、製造してからすぐに納品されるケースがほとんど。製造日と納品日の違いは数日程度です。
窓ガラスに保証期間?と思ったのですが真空ガラスならではの以下のような特徴・注意点があるからなのです。
スペーシアは真空ガラスという特性上、普通のガラスと違って取り扱いに注意しなければいけないことがあります。
とはいっても、普通に使っていればそれほど気にならないですよ。
設置の際に職人さんに言われた内容は以下の3つです。
※スペーシアの取扱説明書は日本板硝子のサイトでPDFでも配布されてます。正確な内容は取扱説明書をご参照ください。ダウンロードはこちら。
1.保護キャップを外さない

スペーシアの窓の上部分にキャップのようなものがあります。(外側を向いてるので、不意に触ったりはしないと思います。)
高いところにあるし、裏側だからから僕も届かないよ!

これは窓の性能を維持する大事な部品だそうなので故意に外してはダメ。もし外れてしまった場合は放置したり、自分でくっつけてみたりせずに、すぐに設置店や日本板硝子の支店に連絡する必要があります。
2.マイクロスペーサーの配列に注意

スペーシアには真空層を維持するためにマイクロスペーサーと呼ばれる小さな●(のようなもの?)挟んであり、これが窓ガラスに規則的なドット模様となって見えてます。透明ガラスだとほとんど目立たないけど、不透明ガラス(↑の写真)だと比較的よく見えます。
ただの模様だと思ってたけど、大事な役割があるんだね
このドット、多少ズレてたりヌケがあったり場合は問題ないのですが、配列が極端に不規則になった場合は窓の中の真空層が異常事態になっている証拠。すぐに設置店や日本板硝子の支店に連絡する必要があります。

3.ガラス面が反る場合も
室内外の温度差などが影響してガラスが反ってしまう場合があるそうです。反った状態でサッシを開閉してしまうと擦ってしまう場合もあるみたい。
ただ、一時的なもので温度差が解消されれば反りもなくなり元に戻るそうです。
今のところ気になりません。そもそも、開け閉めも頻繁にしないからかも?
実際に使ってみてスペーシアクールの効果は?
我が家の場合、南東側にある窓からの午前中の日差しが強いのですが、今まではずっとブラインドを下げて生活してきたので、体感として効果のほどは正直よく分かりませんでした。
ということで実際に測って調べてみました。
※素人の測定なので参考までに見てもらえると幸いです。
外窓のみを閉めて測定(内窓なし)
※7月1日(晴れ)午前9時頃に、南東の窓辺にて。
※測定で使ったのは不透明タイプのスペーシアクールです。透明ガラスと光の透過率、耐熱性能などは同じです。
まず最初は内窓を開けて、外窓のみの状態で調理用温度計を置いて窓辺の温度を測ってみました。

内窓を開けた瞬間、日差しが強すぎて「いやぁーーーー!」となりました(泣)
画像だと39.1度ですが、一瞬ですが40度超えたりもしていました。
外窓+内窓(スペーシアクール)を閉めて測定
同日同時刻、上の測定をした直後、外窓が閉まっている状態で、さらに内窓(スペーシアクール)を閉めて同じように測ってみました。
もうね、写真がすでに涼しそう。

閉めた瞬間に温度がどんどん下がり、最終的には32.8度。
7度以上も違います。
そして、日差しもだいぶ和らぎます。(外窓のみに比べるとちょっと暗くはなります)
ただ日光がガンガン当たっている状態で(外窓も閉めた状態で)内窓を触ってみると全然クールにはなっておらず、結構熱いです。

内部が真空とはいえ、魔法瓶のように完全に熱を伝えないわけではないようです。(カタログではスペーシアクールは太陽熱は51%カットと記載あり。)
以上、素人のスペーシアクールの効果測定でした。
実験を終えて…
内窓を閉めるとだいぶ温度が下がることが分かりました。効果は確実にありましたね!
とはいえ、日差しが強い時間帯は、内窓を閉めてもブラインドなしだとやっぱり暑い!紫外線も気になる!
ということで、内窓設置後もブラインドは下げてブラインドの羽で部屋の明るさを調節している状態です。
強い日差しの差し込む窓では、やっぱりカーテンやブラインド閉めて日光を完全に遮断してしまうのが一番最強だとは思います。ただそれでは光が入ってこないので、やっぱり内窓という選択肢になるのかな?
冬が楽しみ!早く結露の効果が見たい
一番効果が気になるのが、断熱よりも我が家の場合は冬の結露!なのです。
スペーシアは結露にも強いみたいなので、どれだけ効果があるのか楽しみ。

…とはいえ、完全に防止できるわけではないとのことなので、少しは出来てしまうのかな?
過度に期待しないでおこうとは思ってますが、やっぱり期待してしまう。
結露については冬に記事にしてまとめたいなと思います。(なかなか終わりの見えない内窓レポートです…。)
最後に
以上、内窓補助金を利用して設置した内窓・スペーシアクールについてでした。
窓ガラスの交換、内窓の設置を検討されている方の参考になれば幸いです。
次回は掛かった費用の収支、いくら補助金が下りたかを改めてきっちりとまとめたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
これまでの業者探し~内窓設置までのレポート記事はこちら↓
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