Ⅱ型キッチンの使い勝手は?3か月使用してみての感想とキッチンレイアウトについての考察
今回のリノベーションで採用したⅡ型キッチン。セパレートキッチンともいいます。
人生で初めて使うことになったのですが、実際の使い勝手についてまとめました。
その他キッチンレイアウトの考察とともにお送りします。
背後の状況を忘れがち!「Ⅱ型キッチン」
Ⅱ型キッチンは、セパレートキッチンとも呼ばれる、コンロ、シンクが別の島に分かれているキッチンです。
我が家もこちらのタイプで、実際のキッチンと間取りはこちらです。
全体の間取りはこちらの記事にまとめてあります。興味のある方はどうぞ!
我が家の場合、もともとⅡ型キッチンを希望していたわけではなく、当初はアイランドキッチンが希望でした。
ただ、どうしても横並びダイニングを採用したかったので、スペースの関係上Ⅱ型キッチンを採用せざるを得ませんでした。
横スペースが足りなくて、アイランドキッチンだと横並びダイニングができなかった!
Ⅱ型キッチンなら、アイランドキッチンっぽさを出しつつ、コンロを壁側にすることでリビング側への油・ニオイの飛び散り防ぐことができます。
理想的なワークトライアングルができる
シンク⇔コンロ⇔冷蔵庫の位置を結んでできる線をワークトライアングルといいます。
それが正三角形に近く、3辺の合計が3.6m〜6.6m(1辺120cm~220cm程度)くらいだと効率よく作業できるらしいのです。
たしかに、Ⅱ型キッチンの場合、その理想的なワークトライアングルを実現しやすそう。
振り返り動作が多くなりますが、その分横移動は少なくなりますね。
確かに我が家の間取りを見ると、自然と理想的なワークトライアングルになってました。
Ⅱ型キッチンの使い勝手は?3か月使ってみての感想
シンク側で作業をしているとコンロに背を向けることになるので、とかくコンロの状況を忘れがちになります。
たまーにですが、うっかり焦がしたり煮こぼれてしまったりすることも。コンロにはタイマー機能や自動調理機能があると安心・便利だなぁと思います。
後ろのコンロを忘れがちになるので、火をつけているときは特に気を付けてます。
私はシンク側で切ったり下ごしらえをして、コンロ側は基本焼いたり揚げたりのみ。
振り返る動作はあまり苦になりませんが、水洗いした野菜などをシンク側→コンロ側に移動させなくてはいけないので、水が通路に落ちないように少し気を使います。
、、、といってもザルの下に手を添える程度ですが。
それほど使いづらくはありませんが、正直シンクとコンロは、一続きになっている方が楽です。
Ⅱ型キッチンの場合、床が汚れやすいと聞いてたので、キッチンの床はフロアタイルに。
リフォーム前はフローリング床+キッチンマットを敷いてましたが、現在は何も敷いてません。
汚れは特に気にならず、掃除機と、こびりつきの汚れが気になったら1か月に2,3回拭き取る程度です。
シンク側を壁付けにするのはあり?
当初は、換気扇をダイニングテーブルの近くに配置できればおうち焼肉とかする時に便利かなと思ったので、「コンロをリビング側にするのは有りか?」と建築士さんに相談しましたが、
油の飛び散りがこの辺まで来ることになりますけど、、
とかなり深刻な表情をされてました。
表情から察するとお勧めしないということだったと思います。
インターネットでかなり調べましたが、ほとんどの2型キッチンはコンロ側を壁付けにしており、シンクが壁付けになっているケースはあまり見られませんでした。
いろいろと悩みましたが最終的には、おうち焼肉の頻度と総合的なメリット・デメリットを考えて、コンロ側を壁付けにしました。ザ・無難!
ちなみに、私が血眼で探した2型キッチンでシンクが壁側になっているキッチンは2つのサイトで発見しました。ご参考まで。
「Ⅱ型キッチン」のメリット
- コンロを壁付けにすることで油・ニオイの飛散を防げる
- 横移動が少なくなる
- 横スペースを大きく確保しなくても横並びダイニングが採用できる
- 理想的なワークトライアングルを実現しやすい
「Ⅱ型キッチン」のデメリット
- コンロとシンクを別々にすることでキッチンが高額に
- シンク⇔コンロに食材を運ぶときに床が汚れやすい
- 背後の状況を忘れがちになる
- コンロ側を壁付けにする場合はキッチンパネルが必要
油の飛散と戦う!「アイランドキッチン」
実は、もともとアイランドキッチンが希望だったのです。
前述のとおり、どうしても横並びダイニングを採用したかったので、Ⅱ型キッチンに、、、
リフォーム前のペニンシュラ型のカウンターキッチンの導線の悪さがストレスがたまっていたので、インスタで見た横並びダイニングがあきらめきれず、アイランドキッチンを断念しました。
横幅が広く撮れるお家でしたらアイランドキッチン+横並びダイニングも可能かと思います。
アイランドキッチンの場合、コンロ前がオープンになってしまうので、やはり気になるのは油や煙、ニオイのが部屋全体に飛散しやすいことでしょうか。
固定の大きな油跳ねガードを付けるとせっかくの開放的な雰囲気が損なわれるのと、結局拭き掃除に追われるみたいなので、以下のような使う時だけレンジガードを使う方が多いようです。
「アイランドキッチン」のメリット
- キッチンに居ても孤独にならない
- 複数人で作業しやすい
- 回遊導線があり人が出入りしやすい
- キッチンパネルが不要
「アイランドキッチン」のデメリット
- 部屋全体に油・ニオイが広がりやすい
- 上部に収納を配置しづらい
- 換気扇を中央に配置せざるを得ない
- 水がリビング・ダイニング側に飛び散りやすい
一歩間違うとストレスフル!「ペニンシュラ型キッチン」
サイドが壁にくっついているペニンシュラ=半島の形のキッチンです。
ペニンシュラ型のキッチンは回遊導線がない場合(袋小路になっている)、通路が狭い場合はあまりお勧めしません。
我が家もリフォーム前はペニンシュラ型キッチンでした
分譲マンションによくあるレイアウトだと思いますし、我が家も、下の写真の通りリフォーム前はペニンシュラ型でカウンターがあるキッチンレイアウトでした。
子供が赤ちゃんの頃はキッチンの入り口にベビーゲートを設置するだけで侵入防止できたので、とても良かったのですが、子供たちが大きくなるにつれてストレスを抱えることになりました。
まず、冷蔵庫が奥にあることで、キッチンで作業している人がいると冷蔵庫へアクセスしづらいのです。
子供たちにお手伝いしてもらうにしても通路にすれ違うスペースがなく、かなりストレスのたまるキッチンでした。
冷蔵庫が手前に置けるレイアウトだったらまだましだったかもしれません。
ペニンシュラ型キッチンの場合は、導線と冷蔵庫の位置、通路の幅の3つがポイントだと思います。
家族の人数が多くなるとキッチンに同時に出入りする人数が増えるので、導線が悪いと本当に使い勝手が悪くストレスフルなキッチンになります。
「ペニンシュラ型」のメリット
- 対面キッチンにできる
- リーズナブルに設置できる
- 省スペースでも設置しやすい
- 収納を程よく隠せる
- 子供が小さい時は侵入防止ゲートなどを設置しやすい
「ペニンシュラ型」のデメリット
- 袋小路のレイアウトだと回遊導線がなく、ストレス
- ダイニングへの出入り・配膳が面倒
- 冷蔵庫の位置に注意が必要
意外と便利なダークホース!「壁付けキッチン」
仮住まいで久々の壁付けキッチンを使う
仮住まい・賃貸時代は壁付けキッチンでした。ちょっと古臭い?賃貸っぽい?と思うかもしれませんが、これが意外と便利なんですよね。
今回のリフォーム中の仮住まいで壁付けキッチンを久々に使ったのですが、「あれ?こんなに便利だっけ?」と思ってしまうほど。
なんということでしょう!リフォーム前の我が家のキッチンより使いやすいではありませんか。
ごちゃごちゃしててあれですが、、、仮住まいの壁付けキッチンです。本当に狭かったのですが何とかやりくりできました。
まず、収納は目の前の壁に備え付けられているため、ほとんどの物が手を伸ばせは届く距離に収まります。
後ろを振り返ればダイニングテーブルがあり、料理中の作業台として使えますし、そのまま配膳してしまうことも可能です。
昔ながらの家は、だいたいこの壁付けキッチンタイプだったよね。
辛かった仮住まいの生活で壁付けキッチンが使いやすいことが分かったのは驚きでした。
もし仮に次に家を建てたりリフォームすることがあれば、壁付けキッチンも候補に入れようと思ってます。
キッチン全体が丸見えになってしまうのが気になりますが、扉付きの収納するか、見せる収納も流行ってますし、収納上手な方なら全然問題ないと思います。
「壁付けキッチン」のメリット
- 正面の壁を収納に利用でき、手に取りやすい
- 配膳しやすい
- 油はね・ニオイが部屋に広がりにくい
- 省スペース
- 壁に向かって料理するので集中できる(人による)
- 複数人で作業しやすい
- ダイニングテーブルを作業台として使える
「壁付けキッチン」のデメリット
- キッチンが丸見え
- 壁に向かって料理するので孤独(人による)
以上、採用した二型キッチンの使い勝手と、その他キッチンレイアウトの考察でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!